東急百貨店「父の日」川柳 入賞作品
東急百貨店「父の日」川柳には、1,000句を越える作品が寄せられました。
お父さんへの感謝の気持ちや「父の日」に対する思いを託した心温まる作品をご応募いただき、ありがとうございました。
ユーモアと愛情あふれる作品の中から、入賞作品と佳作の作品を発表させていただきます。
選者
 
尾藤一泉 師範   林家たい平師匠


グランプリ 一名様
[【評】父の日ができた頃「父の日の父を残してみな出掛け」という句が作られました。以来半世紀。父親の存在は、いよいよ父権の地盤沈下の憂き目をみていますが、母の日のオマケのように置かれている父の日に、自ら丸を付けておかないと、そのオマケも忘れられてしまいそうな時世。だけど、オヤジは生きています。父親という存在の悲哀とペーソスが滲みだす作品です。 父の日に自分で丸を付けておく  福島海光
【評】照れ屋のとうさん。私もなんだか恥ずかしい年頃。面と向かって言い難い「ありがとう」を背中に指で書くという伝達。親子の関係を動作だけで見事に描いた作品です。このスキンシップのコミュニケーションは、きっと父の日のよいプレゼントになることでしょう。 遠い日のサンタへそっと贈り物  福助様 一般の部
【評】照れ屋のとうさん。私もなんだか恥ずかしい年頃。面と向かって言い難い「ありがとう」を背中に指で書くという伝達。親子の関係を動作だけで見事に描いた作品です。このスキンシップのコミュニケーションは、きっと父の日のよいプレゼントになることでしょう。 「そっくりね」もう喜べぬ中学生  かっち様 中・高生の部
【評】照れ屋のとうさん。私もなんだか恥ずかしい年頃。面と向かって言い難い「ありがとう」を背中に指で書くという伝達。親子の関係を動作だけで見事に描いた作品です。このスキンシップのコミュニケーションは、きっと父の日のよいプレゼントになることでしょう。 指で書く 父の背中に「ありがとう」  アンナ様 小学生の部
入選 九名様
父の日は笑ってあげる親父ギャグ  あゆみ様 パパおやじオトン父上ありがとう  つる様 騒音いびきお疲れだからがまんする  まっちゃん様 私の夢には父の夢も入ってる  マッシー様 脇役のパパが主役に躍り出る 斉藤 ふじお様 トラクター父そのものに見えてくる  はじめ様 思惑がある父の日の肩たたき  ちーちゃん様 父の日のスタイリストは愛娘  ともくん様 父の日がきっかけになる仲直り  つらら様
佳作
薄くなる髪深くなるありがとう  藤堂 直己様 父の日の似顔絵パンに皺はなし  すみれ様 十七字亡父思えば盛りきれず  坂巻 克巳様 分岐点父の人生みえてくる  星野 利佳様 父の日の混みあっている散髪屋  はづき様 父の日に鯛を狙ったエビ届く  中村 利之様 父親似言われ続けて9年目	チビ様 陽だまりに父の忘れた万歩計  野田 麻由可様 衣食住足りて父の日薄くなり	団塊おやじ様 父の日に写真の父を拭いてやる  好文様
ネクタイを並んで結ぶ朝来たり  岡崎 佑哉 古希を超え父が欠かさぬヨーグルト  大工の息子様 父の日の包み紙まで残してる  ひまわり様 父へいく彼のお下がりエコロジー  前田 慶介様 安否問う地震カミナリまずオヤジ  ふく様 青空に一番近い父の肩  黛汎海様 父の日は我が家に吊るす縄暖簾  八十日目様 いばら道越えた笑顔が丸い父  ジュリーママ様 娘から絵文字混じりの「ありがとう\(^_^)/」  東京急行様 年金の特別便に父の汗  ふうたん様


尾藤一泉師範

【父の日川柳】 総評
 世の中では、母の日の方がよほど父の日よりも定着していますが、応募句数は、母の日よりも多く集まりました。私も父親のひとりとして嬉しいことです。
ところが、作品の方は母の日と比べてやや愛情が足らず、世のおとうさんの家庭での状況がヒシヒシと伝わってくるようでした。また、「亡父」を扱った句も多く見かけられ、、母の日川柳の感覚と一味違っていました。特に「父の日」に共通している感覚は「照れ」のように感じられました。これは、母の日川柳では見られないもので、子どもが父親に対して持つ感情なのかもしれません。
 川柳は、わずか十七音の文芸ですが、人間心理の裏表をよく表してくれます。どうか、この公募だけで川柳との関係を終わらせず、自分を表現する簡便な手段として、川柳を楽しんでください。

「母の日川柳」はこちらからご覧になれます>>